2016.11.5 ほっぺ

大変ご無沙汰しておりました。
秋は何処へ行ったのでしょうか。寒い日が続いています。晴れていても寒い。
冬みたい。

冷たい空気は、呼吸器を着けている僕にとっては鼻が痛くなるので、あまり好きじゃありません。呼吸器と鼻マスクを繋ぐパイプ(チューブ)も冷たいので、尚更、送られてくる空気が冷えて、鼻の奥が痛いです。洋服も重ね着になって、重たくて益々動けないものねえ。

でも表情を変える「季節」は、どれも好き。枯葉の季節の、その上を歩く人々のちょっと俯きかげんでおセンチな姿を眺めるのが好きです。
早く温かい家へ帰ろう。気をつけてね。今日はデートかな。慌てないで。
ほらね、クシャっと鳴る音はあなたの道標。あなたの足でしか作れない軌跡。

もう、コートやダウンなしでは外へ出られないですね。でも晴れた日の薄ら陽は気持ちいい。少しの暖かさを両手に包み込んで。その手を握ってあげよう。
帰り道は、どこかではしゃぐ子供たちの声が、ふと立ち止まる。
真っ赤なほっぺが見上げる先を、僕も一緒に追ってみる。
まあるい空に、赤い雲が小さくちぎれて流れて行く。

自分の影が、自分の背丈よりも何倍も長く伸びる季節。
しばらくは、その影とのお付き合い。僕は自力ではあまり動けないけれど、季節が僕の影を長く伸ばしてくれるのであれば、どこか知らない世界へと、いざなって欲しい。例え泡沫の夢であろうとも。ほんの一瞬であろうとも。

影だけではなく、いつか僕の身体が行けるように、ちゃんとひとつひとつ、クシャっと踏まないとね。まだまだ頑張りなさいってことか。遠いね。
いつか、新しい轍(わだち)のその先へ。

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