2010.6.8 てのひら

今日は曇った肌寒い一日でした。
本来は緑鮮やかな木々も、風に浮かぶ白い雲も見えません。薄灰色のフィルターが掛かっているみたいでした。
最近、また進行を感じます。手の指が広がらないのですよね。ずっと丸まったまま。

この病気になるまでは気にもしなかったことですが、指を伸ばしたり広げたりするのにも力がいるのですよね。普段、眠っているときは丸まっていますもの。意思をもって力を入れないと広がらない。そこにも筋力が必要だったんだ。
ブログを始めた去年は、小指が外へ開かない、みたいなことを書きました。親指の拇指きゅう筋もなくなり親指は曲がったまま、みたいなことを。今は他の指を伸ばすことも困難になってきました。PCのキーを打てなくなってきたのを感じていましたが、最近はマウスの操作にも不便さを感じます。指が丸まるので勝手に動いちゃう。左クリックしたとたんに勝手に右クリック・・・。
う~む、ついに出たな!勝手に押しま将之助め~。

手のひらって、まるで自分自身みたいです。 そう言えば、小さい頃から、ずっと見ていたように思います。手の甲や腕は、眺めている、という感覚。でも、手のひらって見つめる感じ。知らぬ間にいつも見つめていたりします。どこか、自分の顔を見ているみたい。僕がそこにいるみたい。なぜなんだろう?
手相があるからかな・・・。言葉で表せられない意思を伝えるため? いや、誰かと握手するからか・・・。
自分の分身みたい。手のひらは、誰のものでもあたたかい。

今の僕の手は縮こまり、手のひらが見られません。まるで、僕が消えて行くみたい。小さく蹲って膝を抱えているみたい。力を入れても、うまく開かない。指は伸ばそうとするたびに、僕の意識しないところで小刻みにぷるぷると震えます。
低く垂れ込める灰色の空の下で、子供達の歓声は聞こえません。いつもは遠くから聞こえるのに、どこかの小さな箱の中に閉じ込められているみたい。

僕がいつか寝たきりになり、瞼も動かせない真っ暗な闇の中へ閉じ込められるのならば・・・。
せめて、抜けるような高く青い空の明るさを、瞼の向こうに感じたい。どこまでも届く子供達の笑い声だけは聞かせてください。
少しずつ、でも確実に、進行する病気の症状を書き続けましょう。いつか誰かのために。
明日は晴れるといいですね。

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