2010.2.13 PAGEANT

いやあ今日は寒かったです。ずっと雨でした。冬らしいと言えばそれらしい天気ですが。バンクーバーも雪みたい。・・・らしいお天気です。寒いけれど何となく良いことですかね。
PAGEANTが好きです。真っ赤な夕焼けも、漆黒の星空も、白銀の世界も。緑溢れる山々も。心が震える野外劇が大好きです。
今日はおセンチな一日でした。

以前お話ししましたが、まだ僕が歩けていた頃、陶器への絵付け教室でお手伝いをさせて頂いていました。そこで出逢った大好きな生徒さんから、今日素敵なプレゼントを頂きました。モノではありません。彼女のブログの中に温かさを感じたのです。彼女はご主人の転勤で今オーストリアで頑張っていますが、まだ彼女が日本に居る頃に絵付け教室で出逢いました。僕が病気で教室を辞めるという話しをしたら、残り僅かな授業の時にクラス全員の皆さんから書き綴ったメッセージカードを頂きました。小学校で作るみたいな色画用紙を器用に切り抜いて、写真を貼り付けた手作りカードでした。何ページにも及ぶ可愛いカードでした。いつ作ったの?いつの間にみんなメッセージを書いたの?

実は彼女がカードを手作りしてくれて、授業中に僕に気付かれないように隠し回してメッセージを書いてくれたそう。僕はちっとも気付かずにいつものようにバカな冗談を言いながら授業を進めていました。終わった時にセンセーありがとうってカードをくれました。その時のクラス全員のみなさんの笑顔はとても素敵でした。カードは僕の大切な宝物になりました。

今日彼女はご自分のブログで、僕のブログを紹介してくれました。そのことが嬉しいのではありません。心が震えたのは、彼女の言葉の中に、一度知り合った仲をただ繋げて覚え続けているということではなく、彼女は自分なりの解釈や好き嫌いを持ちながら自分なりの心で深く太く思い続けてくれているということを感じて嬉しかったのです。目を閉じれば彼女の顔が浮かびますし、一緒に過ごした他の生徒さんの顔も名前も僕はちゃんと覚えています。僕なりに僕の人生の中に勝手に付箋紙を貼って思い続けています。

ナニビトも人の上に立つべからず。例え1cmでも誰かを上から見てはいけません。僕は先生と呼ばれることが嫌いでした。たまたま授業をして絵付けのお手伝いをしていたに過ぎません。単なるお手伝いです。みなさんと仲良く笑いながら一緒に過ごす時間こそが財産だったのです。絵が上手いとか下手とか、技術を競い自慢するようなクラスではありませんでした。みなさん素敵でした。

ブログを始めてから懐かしい友人たちに連絡を頂きました。子供の頃から大人になるまで何度もキャンプに行き一緒にお酒を飲み交わした大友人。アイスホッケーの大切な後輩夫婦。絵付け教室の大好きな同僚や生徒さん。遠いインドに居る妹のような後輩。友人のような整体のセンセ。車椅子のことなどをいつも教えてくれる自分も車椅子に乗る友人。このブログで先日新しく出逢えたばかりなのにわざわざお菓子をくださった友人。そして今日プレゼントをくれた大好きな友人・・・。

お酒の宴であったり、スポーツのワンシーンであったり、バラを描いたお皿の思い出であったり、ふとすれ違った見知らぬ人の残り香であったり、その一瞬一瞬は二度と戻らない野外劇です。みんなその空の下で主役になる。
想い出は過去ではありません。目に映る今が現実というくくりであるだけで、過去は遺物じゃないです。想い出も現実です。だって久しぶりに逢えばすぐ現実じゃないですか。今以外を過去という名の元に置き去りにすることはありません、よね。

また明日、新しい友と出会うでしょう。ただすれ違っただけの人も振り向いて目が合ったなら、きっと自分の人生に繋がっています。誰か懐かしい友とも逢えるかな。
僕も過去を羨み、現実とはもう違うと嘆くだけではなく、そのときに感じた野外劇を大切に抱えて生きて行きます。時々は現実の中でその箱を開けながら。
あ、また長くなった。反省、反省。

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