2009.12.10 経験2

以前、「経験」について少し書きました。今回また少し考えてみたいと思います。
人生に不要な経験はありません。経験したことがこの先の人生で何一つ無駄ということはありません。

小さい頃、やりたくない行事や避けられない約束を憂うとき、色んな大人から言われました。「きっと将来役にたつから我慢しなさい」と。
ずっと疑問に思っていました。何回も何回も次から次と嫌なことがあっても、それに対して、嫌だ、やりたくない、と言えないのです。いつか役にたつから我慢しなさい、の繰り返し。いったいいつまで我慢を続ければ終わりがくるのだろうかと。

あるときから僕は自分で答えを見つけました。
経験が人生の宝物であるならば、それを溜め込むだけではなく、それを租借して、次に来る事柄に当たらなくてはいけない。経験は溜めるだけではなく、使わなければならないと。
でも、勘違いしてはいけません。数を追って、或いは年数を追って、これだけ経験したからもう充分だろうと思ってはいけません。

つまり、経験とは、その数や年齢の積み増しではなく、経験する内容の重さや深さを高めることが重要なのではないでしょうか。
よく本を読み、映画をたくさん見ます。それは自分の中の、経験値を高める為です。経験値が低いと、判断力が低いままです。たくさん感動し自分の心のコップを大きくするのです。少しのことで嫌気を差し、少しのことで泣いていたものを、色々なことを経験することで、簡単なことでは感動しなくなり、なかなか泣かない人間になってゆくのです。色々なことを経験することで、自分の限界値が増えます。その分、誰か他の人の為に出来ることはないかと考えることができます。

いつまでも経験を溜め続けることはありません。嫌なことは嫌と言って良いし、したくないことは止めて良いのです。でもその判断基準は高めていかないと、ただのわがままになります。
ああ嫌だなあ、やめたいなあ、行きたくないなあ、と思う時、僕はいつもこう考えます。
人生に不要な経験はない。経験したことがこの先の人生で何一つ無駄ということはないのだと。

毎日、動かない身体と、病気の進行にため息をつきます。いつか今のこの経験が役にたつ日がくるのかは分かりません。でも、せめて僕以外、悩んでいる方がいらっしゃったら、その人を救いたい。今の経験はきっと未来のあなたの役にたちますよと。
今日は晴れていますが、とても寒い。緑や木や花も震えているようです。

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